テーマパークダンサーになるには?

  • 2020.06.19 Friday
  • 18:36


今回は前回に投稿しました『テーマパークダンサーになるには?』の続きを書こうと思います。


前回は書類審査迄の事を僕なりの見解で述べさせて頂きましたが、今回は書類審査に合格後に行われる実技審査について述べさせて頂きます。


書類審査合格の通知が届きましたらいよいよ現地での実技審査となります。


受付を済ませたら広いリハーサルルームにて待機します。

そして最初の実技審査に入りますが、この最初の実技審査が最大の難関です。


全てのテーマパークが必ず行うとは限りませんが、殆どのテーマパークでこの審査は行われいると思います。


それは《クロスフロア審査》です。


テーマパークダンサーを目指している方で『?何それ?』と思われた方は一刻も早くこの審査の内容をレッスンしてスキルを上げる事をお勧めします。


クロスフロアとはその名の通りダンスフロアの対角線上を様々なバレエテクニックで踊り繋ぐレッスン項目の事です。


例えば〈ピケ・シェネ・ピルエット・パドブレ・バットマン・グランジュテ・パドシャ等〉の項目を対角線上に進みながら流れ作業の様に動いて行きます。


またこの内容だけでない場合も多いのでどんなパターンが来ても良いようにしなければなりません。


では何故これが最大の難関かと言えば、この審査で受験者の約6割近くのダンサーが不合格となる審査で、主に基本的なテクニックと対応力を審査されていると思うからです。


もちろん基礎がしっかり身に付いていれば何も問題はありませんが、もしストリートダンスしか踊れないとなれば厳しい審査となると思います。


確かにUSJは以前からパークのショー内でストリートダンスが振付に入っており、ダンサーもストリート系のダンサーも在籍していらっしゃいます。

その為、よく生徒から『USJに入りたい。』と相談を受けます。


ですが、やはりUSJもテーマパークですのでショーで踊られるダンスの殆どはJazzで、その中でもブロードウェイ等の『Theater Jazz』と言われるスタイルが主です。


ですから特に女性ダンサーには美しさと立ち居振る舞いがショーには求められるので、仮にストリートダンサーとして技術が高くともこの審査を合格する事は大変難しいでしょうし、男性ダンサーも女性よりはある程度甘く審査されますが、それでも全く出来ないとなれば合格は難しいでしょう。


ディズニーランドは更に厳しいと思います。


ちなみに合格の基準ですがこれは審査する演出家陣の裁量によりますので僕にはわかりませんが、勝手な考えを言えば立ち居振る舞いや佇まいがダンサーとしてある程度あるかどうかが合否の分かれ道かと思います。


さて、この審査は約1時間後にはその場で合否を言われるので、合格された場合はいよいよダンス審査となります。


USJでもディズニーランドでもダンス審査は1種類のみの場合が多いですが、その限りではございません。


USJの場合は男性はストリートダンス系のダンス審査となり、女性はJazzのダンス審査となる事が多いですが、希望があればその両方を受ける事も出来ます。


また、ディズニーランドは恐らく1種類が多いと思いますが、場合によってはもう1種類踊る可能性があります。


ただ1度審査して合格した場合のみ、もう1種類踊る審査スタイルもあるので両方のダンススタイルが踊れると良いと思います。


そしてそのダンス審査で合格した方のみ最終審査の《面接》となります。

この面接は演出家とではなく、人事部の方との面接となります。


ですから最低でも面接まで到達できなければテーマパークダンサーの契約を勝ち取る事は出来ません。


また面接まで行きながら契約を貰えない方も多くいらっしゃいます。


厳しい様に思われるでしょうが、プロのダンサー契約を勝ち取るには、どんな現場でもこれだけの審査は最低限あります。


でも夢を目標を諦めずに毎日真剣にぶれずに努力し続ければ必ずプロダンサーとして活動出来ます。


先ずは毎日をしっかり大切にレッスンや努力をして欲しいと思います。


エンターテインメントは厳しいですが、勝ち残るという事は自分に価値があるという事なので、自信を持ってどんどん前に進んで欲しいと思います。


僕も頑張ります!



長くなりましたがお読み頂き誠にありがとうございました。



ではまた。




テーマパークダンサーになるには?

  • 2020.06.15 Monday
  • 17:36


今回は僕自身よく相談される『テーマパークダンサーになるには?』について僕なりの見解を書こうと思います。



僕は大阪の有名テーマパークに4年間ダンサーとして出演し、またその間振付師としてショー制作や、ダンサーのキャプテンとして全ダンサーのまとめ等も行っておりました。


また現在、元生徒の中で数名がテーマパークダンサーとして在籍しております。


そんな事もあり、今現在もよくテーマパークダンサーになりたいと申し出てくる生徒も多いです。


ですが先ず申し上げておきたいのは〈テーマパークダンサーなるのを最終目標にしてはいけない〉という事です。


何故かと言えば、どのテーマパークでも毎年オーディションが開催されますが、それは現在在籍しているダンサーも同様に毎年見極めの内部オーディションが有ります。


その結果契約を貰えない出演者も当然おりますが、仮に1年間しか在籍できなくても10年以上在籍してもいつかは必ず〈クビ〉になるからです。


これはプロスポーツ選手の契約更改を想像して頂ければ分かりやすいですが、どちらもセカンドキャリアが大変重要になります。


僕の後輩でも10年以上在籍した為、他のキャリアアップができないままで、クビになった際に他のテーマパークはもちろんダンス業界でも働けずに派遣のアルバイトに従事している人は沢山おりますし、恐らく殆どのテーマパークダンサーはクビになった時点でダンサーも辞めています。


これが僕は一番勿体無い事で、残念な事だと思います。


ですから僕はテーマパークダンサーを目指している生徒にはその人のスキルや性格、将来性も考慮した上ですが、必ず最初は厳しい意見を言います。


それは〔覚悟〕を持って欲しいからで、ダンス業界は本当に甘く無いからです。


そしてその厳しい意見を聞いた上で更に努力して且つ向上している生徒だけ、特別に合格に向けた指導をしています。


その結果毎年数名合格しております。



では具体的にテーマパークダンサーのオーディション内容について述べてみたいと思いますが、これは次回に述べたいと思います。



コロナウイルスにも熱中症にも気を付けていきましょう!



ではまた。


ダンスの始め方

  • 2020.06.03 Wednesday
  • 16:19


こんにちは。


今回はダンスをこれから始めようと思う方へ、何を用意すれば良いか、また通うダンススタジオの選び方等を、私の考えですが書いてみたいと思います。


テレビやネット動画等でダンスは当たり前に見る事が出来ます。


また近年はK-Popの影響もあり子供だけでなく幅広い層の方がダンスを始めています。


見ていて『かっこよく踊りたい!』『あのグループの振付をマスターしたい!』と思われると思います。


事実、そのような要望は多いです。


では始めると決めたら何から手をつけたら良いのか?

これは誰もが迷う事ですし、わからなさすぎて面倒となり結局ダンスを諦める方も多いのではないでしょうか。


私はダンスを始めるにあたり以下の点のみ決めれば良いかなと思います。


〔ダンスを始める前に決める事柄〕

…未Ε瀬鵐好好織献

⊆講料の予算(お月謝やチケット)



みなさんは『あれっ?ダンスのジャンルは決めなくてもいいの?』と思われると思いますが、私は最初に決めすぎて絞って受けるよりも、フラットな気持ちで選んで頂く方が良いと考えているので、習うダンスは体験レッスン後に決めれば良いかなと思います。



話を戻して先ず,離瀬鵐好好織献の選び方ですが、やはり継続して通う事が一番大切なので、お子さんならご自宅から通いやすいかどうか、大学生や社会人の方ならご自宅から通うのか、或いは学校や職場から通うのかを決めて、その日々の動線上から幾つかのダンススタジオをピックアップする事である程度絞る事が出来ます。


ピックアップした後は、実際にスタジオへ出向き見学や体験レッスン等を受けたりしてスタジオの雰囲気と自分が合うか合わないかを体感する事が大切です。


地元のダンススタジオと、都心にある大手のダンススタジオでは、規模が全く違うので〈雰囲気〉等を選ぶポイントにされてはと思います。

その点地元のダンススタジオの場合、自宅から通いやすいので続けやすく、雰囲気もアットホームなダンススタジオが多いので、初心者の方には比較的始めやすいのではないかと思います。


そしてもう1つ決めておいた方が良いのは、△里月謝等受講料等の『ご予算』です。


やはりご予算が合わなかった場合、どんなにダンスが楽しく思っていても続けにくくなると思いますので、慣れるまでは抑えた金額からスタートしてはいかがでしょうか?


ただこの受講料だけでなくダンススタジオには、発表会公演の出演費やそれらの写真や映像代等の突発的な費用も発生しますし、都心の大手ダンススタジオと地元のダンススタジオでは料金システムから違う事が多いので、色々ホームページ等で情報をよくご確認する事が大切です。


また大手のダンススタジオは比較的『チケット制』を設定している事が多いのに対し、地元のダンススタジオでは『月謝制』を設定している事が多いように思います。


恐らく都心のダンススタジオは受講者層が比較的大学生から上の世代が多いのと、講座数もインストラクター数も圧倒的に多いので、レッスンを選んで頂くというスタイルにあるからだと思います。


逆に地元のダンススタジオは講座数やインストラクター数も大手には敵いませんが、1つのレッスンを長く続けて頂く事を一番大切に、受講者もインストラクターも、そしてスタジオも一緒に成長していく事を目標にしているスタジオが多いので、キッズの受講者層が多いのだと思います。



とまぁ長々と書きましたが、やはり難しく考えずにドンドンチャレンジして欲しいと思います。


コロナウイルスの影響もまだある為、ダンスを始めにくいなぁと思われているかもしれませんが、殆どのダンススタジオはきちんと感染予防対策もしておりますし、アイデアマンの方も多いので、安心して受講できると思います。


ダンスを始めようと思っている方や、周りに始めようか迷っている方がいらっしゃれば、是非誘って気軽にダンススタジオを訪れてみて下さい。


きっと楽しい時間を過ごす事が出来ると思います。



ではまた。




ダンスに向く人とそうでない人の差

  • 2020.06.02 Tuesday
  • 17:50

 

6月からレッスンが再開となったので、暫くはダンスについて書こう。

 

今回はタイトルにあるように〔ダンスに向く人とそうでない人〕についてだがその差は『集中力とぶれない心』の差だと思う。

 

私は子供の場合その子の集中力よりも、親御さんの興味の差に因るところが大きいのではないかとこれまでの経験上考えており、私はその興味を持ち続ける事も『集中力とぶれない心』だと思っている。

 

上達する子の親御さんの多くはダンスへの興味も厚いしそれは何年経とうが薄れていない。

 

〔入会後は先生にお任せ〕では、子供も面倒になり集中力も直ぐに無くなってしまう。

なぜなら子は親に一番認められたいし、親から褒められる事が最初の成功体験になるのでその後は更に褒められようと努力し始めるので、親が自分のダンスに興味持ってくれていないなと感じてしまったその瞬間から子供はやる気が萎え始めるからだ。

 

当然だがお子さんのお稽古事はお金が掛かるので工面するのは親御さんにとって大変な事だと理解しているし、毎日ずっとお子さんを見続ける事が難しい事も理解している。

 

でも時々レッスンを見に来たり、家でその日のレッスンやダンスについてよく話をしているご家庭のお子さんは上達が早いように見受けられる。もちろん全てのご家庭があてはまる訳では無いが。

 

ダンスに限らずお稽古事の殆どは普段地味で面倒なものである。

だからこそぶれずに何年も継続し続けた事に大きな価値がありそれが大きな成功なんだと思う。

 

好きな事もそれを楽しむ事も全てその時その瞬間集中できるかが大切ではないだろうか。

 

そして指導者側もその日の受講者にしっかり満足感や達成感を提供できるかどうかは厳しく求められるべきだと思う。

 

私も集中しないと直ぐに淘汰されてしまうだろう。

 

気を引き締めていこう。

 

 

*このブログで述べた事はあくまで私の個人的な考えです。

 

 

 

 

レッスン再開!

  • 2020.06.01 Monday
  • 14:19


約2ヶ月間の休業でレッスンができませんでしたが、本日より再開致します!


みんなの顔を見る事ができるだけで幸せだと思う。


まだまだ気を抜いてはいけないけど、ゆっくり前に進んで行こう。


踊ろう!


と言う自分が一番体が鈍ってしまって心配です。


宜しくお願いします❗️(^-^)v




ダンスの再開

  • 2020.05.27 Wednesday
  • 22:00


緊急事態宣言も全国で解除となり、今後は日常を取り戻す事に集中しないといけないと思う。


僕のダンススタジオも〈6/1(月)〉からレッスン再開となります。


ダンスを始めたい方や、ダンスを既にされている方も大歓迎ですので、是非一度お越し下さいませ。



まだ気を抜いてはいけませんが、休んでいた分頑張ります!



ブログも頑張って書いていきます。




夏によく聴きいている邦楽

  • 2020.05.25 Monday
  • 13:22


緊急事態宣言が本日中にも全国解除するとの報道もあり一気に人が動き出す気配があるが、まだまだ気を抜いてはいけないと思う一方、春を自粛で味わえなかったので自分の季節感は春先で止まっていたが、地球変わらず動いているので気がつけば空気は初夏へと変化しそれに伴い服装も半袖になっているので、外へ出て日差しや暑さを体感したいと欲している自分がいる。(本当は夏は苦手なのに)


今回は僕が夏によく聴いている邦楽を5曲ご紹介したいと思います。



【僕が夏によく聴いている邦楽4曲】

_突雫 / アーティスト:中 孝介

この曲はアニメ『夏目友人帳season1』のエンディングソングで有名な曲です。


聴いた瞬間、日本の夏風景が目に浮かび、夏の香りもする様に感じるとても素敵な曲です。

エアコンを付けずに窓を全部開けて風を入れながら聴くと本当に癒されます。

是非聴いて下さい。



∧課後の音楽室 / アーティスト:GONTITI

この曲はシャンプーのCM曲として御存知の方も多いかと思います。

何とも言えないゆったりとしたリズムが本当に心地よく、何回でもリピートして聴ける楽曲です。

僕は昼夜問わず聴いています。


ちなみにGONTITIのお二人はアーティストとして不自由なく売れていても尚、平日はサラリーマンをされていたとの事です。(今はアーティスト1本です)


そのメリハリの良さも見習いたいです。



THE SEASON IN THE SUN / アーティスト:TUBE

この曲は説明は要りませんね。

『夏』と言えばTUBEという位、こんなに夏が似合うバンドはいないと思います。

ビールのCMソングで僕は知りましたが、海と青空と暑さが一気に伝わる大変爽快な歌だと思います。

僕は結構、夏の掃除をする時によく流しています。はかどりますよ!



い畫箸里劼 / アーティスト:ラッツ&スター

こちらも説明は要らないのではないかと思います。

今は幻のボーカルグループとなりましたが、TUBEを知る前の僕が夏に聴いていたのはこの曲でした。もちろん子供の頃でしたが、子供ながらに『かっこいいやん』と思って聴いていました。


メンバーは皆さん個性的で(過ぎる人もいらっしゃいましたが)、そのパフォーマンスは60年代から70年代のソウルミュージックそのものでした。


この曲が夏をイメージされたのかどうかはわかりませんが、僕は夏にピッタリだと思っていて、夏になればよく聴いています。


おすすめです。



ゥ淵ぅ肇弌璽 / アーティスト:Shakatak


こちらはイギリスのフュージョンJazzバンドの代表曲の一つです。

メロディは聴いた事がある方も多いかと思います。


これは夏の夜によく聴いています。


爽やかでかっこいい楽曲で、ダンスにも使えます。

是非聴いて下さい。



以上でしたがいかがでしょうか?


定番ばかりですが、やっぱり定番が良いかもしれませんね。



この夏はどんな夏になるかわかりませんが、新型コロナウイルスにまだまだ気を付けながら夏を楽しみたいと思います。


ではまた。




僕のダンス遍歴

  • 2020.05.14 Thursday
  • 12:27

 

今回は以前に書いた僕のダンス遍歴の続きを書こうと思う。

 

前回はダンスを始めるきっかけとその楽しさに目覚めた所まで書いたが、その後に価値観が変わり大きな影響を受ける出来事を思い出しながら書こう。

 

ダンスを始めた頃の僕は、学校から帰ったらその日の宿題を済ませた後、晩御飯の連絡が入るまで毎日家の小さなフローリングに置いてある姿見の前でダンスの練習をしていた。

 

この晩御飯の連絡とは、当時近くに祖父母の家があったのでそこで晩御飯は食べていた事が多かったのだが、そこから自宅に『ご飯がもうすぐ出来るから来なさい』と電話連絡が入って食べに向かうという行動をしていたのである。今思えば何と甘やかされた環境だったかと恥ずかしい限りだが、当時は何も不思議に思わなかった。

 

そんな毎日を3ヶ月程過ごしていたあるレッスン後にダンスの先生から「もうそろそろ実践的なレッスンに入ろうか。」と提案された。

 

その実践的なレッスンとは〈ディスコ〉今で言うクラブへ踊りに行こうと言うのである。

 

『は?』『僕未成年ですけど?』

『無理やし恐いし何が楽しいかも楽しみ方もわからんし、それより何より未成年が行くと犯罪ちゃうん!巻き込まんといてくれ〜((((;゜Д゜)))』

 

と思い固持していたが、何故か母は乗り気で『そうやな。ええやん。私も行くわ。』

 

結果この一声で僕は15歳で初ディスコに行く事に。

 

そして数週間後の夏休みの土曜日、いよいよその時が来てしまった。

服も未成年者とバレないように着替えるのだが、緊張で服もうまく着れない始末。

 

結局服を着替えるのに1時間近く掛かってしまった。

 

地元の駅から電車に乗り、一路難波へ向かう道中は緊張でガチガチだったが気が付けば難波の駅を降りていた。

先生の先導でディスコへ向かう足も重く、ずっと早く帰りたい気持ちだったが場所が無くなる訳もなく程なくしてその場所に着いた。

 

正確な場所は覚えていないが、なんばグランド花月に近かった様な気がする。

 

名前は『ナンバー363』。ちなみにこの店名の由来も意味も全く知らない。

残念ながら今はもう無くなってしまったがそこが僕のディスコ(クラブ)デビューとなった。

 

到着し表のドアを開けて先生は受付に立っていたボーイに軽く手を上げて『おぅ。お疲れ様。』と一言。

ボーイも先生をみるや『お疲れ様です!いらっいませ。』と深々とおじきをしたかと思うと僕を一瞥し鋭い眼差しを向けた。

明らかに未成年とわかる人物がそこにいたのだから当然だが、その目は僕がそれまで見てきた大人の目では無く、明らかに夜の街で生きている住人の目だった。

 

僕はドキッとしたが、先生は僕を指差し『彼は俺のメンバーやから』と言うと、それを聞いたボーイも『わかりました。どうぞいらっいませ。』と柔和な顔付きになり、僕に一礼をしてドアを開けた。

 

だが笑顔の中のその目はやはり鋭いままだったのは今も覚えている。

 

それだけでなんか夜の大人の怖さと雰囲気プンプンで、僕は呆気に取られたが、ドアの向こうは更に大人の世界が広がっていた。

 

中へ入るとそこは大音量の音楽が鳴り響き、きらびやかな内装に囲まれた異空間に、沢山の人々がめいめいうごめいていて、香水やたばこお酒や汗等、様々な臭いが混ざり合いそれは僕の体にまとわりつき五感を麻痺させるようで、その雰囲気に圧倒されてしまった。

 

お店の端にはカウンターがあり、そこに2人のバーテンダーが綺麗に整頓された多種多様のお酒の瓶と、磨き抜かれた宝石の様にきらきら光るグラスの数々を背景にお酒を作っていた。

 

そんな中、目線を一番人が多くいる空間へ向けると、そこがダンスフロアで無数の照明やカクテル光線が別世界のステージの様に光輝いていた。

 

フロアで踊っている人達は皆サラリーマンやOLの普通の大人が多く、何故か大学生等の若者は殆どいなかったがダンサーらしき人も多くいて、主役の様にフロアを盛り上げていた。

 

僕達はV.I.P.席と思われる半個室に通され、そこに置いていたベルベット張の真っ赤なフカフカのソファ席に腰を下ろした。

 

先生が『何飲む?』と聞くので僕は殆ど飲まないウーロン茶を注文した。

少しでもいつもの自分ではしない事をして現実逃避をしようとしていたと思う。

 

だが注文を終えると先生は、飲み物が到着する前に一人ダンスフロアへ向かって行った。

 

先生は恐らくポップとロックキング、そしてソウル等を踊っていた様に記憶しているが、とにかく凄まじく踊っていて周りが先生を取り囲んで盛り上がっていた。僕にはそれこそスターのように見えたし、実際そうだったのだ。

 

すかさず横に座っていた母が『行ったら?』と言う。

『・・・。』無言。

『ここで踊らなあかんで。』

『・・・・・・。』更に無言。

『ヘタレやなぁ。』

『・・・・・(ヘタレで大いに結構)。』

 

そんなやり取りが暫く続いた時、先生がフロアから戻ってきた。

 

そして黙ってうつむき加減の僕を見て『行こか。』と強引に手を引っ張り、無理矢理ダンスフロアに連れて入った。『!!!!』

 

当時のディスコには壁面に鏡があったので、ダンスフロアに入ると僕はその鏡前で小さくなりながら踊っていた。

暫く周りの様子を見ていたらサラリーマンさんやOLさん達が実にいきいきとした表情で、大量の汗と髪を振り乱しながら悦に入った様に踊っていた。彼らはその時現実世界から異世界にいるのだと思った。

 

『上手い!上手すぎる。』

初心者の自分でもそれくらいはっきりわかる位、みんな上手い人達ばかりだった。

恐らく学生時代は踊りまくっていたと思うが、普段は身なりもきちんとしていて毎日仕事をして、周囲からは彼等が週末にディスコで踊りまくっている等とは全く信じられないだろうなぁ等と思っていた。余談だが、当時そのディスコに出入りしていた人の中には今現在大阪のダンス界に大きく影響力のあるダンサーやダンススタジオ経営者もいたらしい。

 

 

そんな周りの勢いのあるダンスに気後れしてまごまごしたダンスを踊っていた僕を先生は更にフロアの中心に連れて行き、僕の顔をじっと見ながら自分の踊りをぶつけてきたのである。

 

<ダンスバトル>である。

 

最初は『?』だったし『それを真似したらいいん?』だったが、次第に何故か心が熱くなり体も軽く、そして何より音楽以外の音が全て聞こえなくなり、自分がやったことも無い動きも出来て、更に俯瞰で自分を見ている様な不思議な感じになった。

 

 

ポンと肩を叩かれ我に返ると、僕を人が取り囲み歓声を上げていた。

 

どうやら先生のお陰で<ゾーン>に入り、約15分間ほどノンストップで踊っていたらしいのだ。

 

席に戻るとダンスフロアはまた踊る人々で溢れていた。

もう気持ちは直ぐに踊りたいと思った。

その後は何度も何度も踊り、自分のダンスや周りのダンスを見て学びそしてそれを吸収する。その繰り返しだった。

 

電車の時間も迫ってきたので帰る事になったが、僕は行きと違いここでも帰りの足は軽く心の痞えが取れた様で清々しい気持ちになっていた。また来たいと思った。いやここに来なければならないと思った。

 

そんな思いを巡らせている僕に先生は帰る道中『これがホンマのダンスや。血の通った踊りやで。今日味わったその感覚をよく覚えておきなさい。』と言った。そうまさに実学だった。これがダンス、特にストリートダンスには最も大切だと実感した。

 

 

家に着き自室に入るとドッと疲れが押し寄せ頭と体が動かなくなり直ぐに眠ってしまった。

 

こうして僕の初ディスコの一日は終わるのだが、その後高校生になると自分から夏休み中ほぼ毎週末行くようになってしまう。

 

 

この経験は今でも自分のダンス人生において大きな出来事だったと思うし、もしあそこで踊れなかったら今僕はダンスを踊っていないだろう。

 

ちなみに初ディスコから約2ヶ月後にレッスンは終了し、その後しばらくは先生のダンスチームのメンバーとして踊ることになる。

 

そのダンスチーム活動期にも様々なダンサーと出会いバトルもするが、その後僕のダンス観が瞬間に一変する程のダンサーを目にするのだがそれはまたの機会に書こうと思う。

 

 

 

昔の事を思い出すのは苦手だが、ダンスの事だけは覚えている事が多いなぁ。

 

 

 

好きなTVCM

  • 2020.05.13 Wednesday
  • 12:29

 

5月に入り緊急事態宣言も延長となり、休業への不安と自粛の我慢等が感情を不安定にしてしまいがちになっているので、自分が好きな動画や音楽を観て聴いてもう一度『しっかり頑張ろう!』と気持ちを引き締めよう。

 

僕が自粛できているのも、こんな状況下でも日々働いて社会を支えている人達がいるからだと改めて思いを巡らせています。

 

今回は僕が好きなTVCMの一つについて書きたいと思います。

 

 

僕が好きなTVCMはJT(日本たばこ産業)のTVCMです。

 

僕はタバコを一切吸いませんが、子供の頃からタバコのCMは大人への憧れと、映像等の見せ方が好きなCMが多いので今もよく昔のCMを動画で観ています。

 

そんな歴代のJTのTVCMの中から5パターン書きます。

 

 

サムタイムライト/コインランドリー編

このCMは恐らくアメリカの西海岸地域と思われるある町の情景(違うかもしれません・・・)を背景に恋人たちのいきいきした様子が映像に流れていますが、突き抜けた青空とそこに映るお店の看板等が日本は無い雰囲気を感じさせて僕はこのCMで『アメリカに行きたい!』と思うようになりました。

CMタイアップは杏里さんの《Last Picture Show》も凄く良くてCMにマッチしています。

ただこのLast Picture Showは、別れた恋人と最後に撮影した写真を見て後悔する内容の曲なので本当はこの映像には合わないのですが、そんな細かい事は関係なく杏里さんのサウンドはアメリカの西海岸に本当に合うので癒されます。

是非ご覧下さい!

 

 

サムタイムライト/中古車販売店編

こちらは先ほど書いたサムタイムライトの別バージョンCMです。

舞台はこれも恐らくアメリカだと思いますが、1組のカップルが中古車販売店に並んでいるオープンカーに試乗して楽しんでいる中、店主に追い出される顛末を描いています。

恐らく『この車でドライブ行きたいね。』等と言って未来を想像していたけれと値段が高くて購入できないと言う事だと思うけど、初めて見て『少し悲しいけどとても二人が明るくてとても楽しいやん!』と思いました。

このタイアップも杏里さんの曲を使用していますが、先ほどとは違う『スノーフレイクの街角』という名曲がこのCMを際立たせていてとてもいいです。

こちらもご覧下さい。

 

 

パーラメント

このCMはニューヨークの夜景が出てきますが、本当に綺麗でNYの壮大さにも大いに衝撃を受けました。

そしてこのCMはロングバージョン(60秒)で船内パーティーの様子が出てきますが、CM中タバコを吸う人が一人のみで1瞬しか出てこないのも斬新でカッコいいと思いました。

タイアップ曲もボビー・コールドウェルの《Come to Me》という名曲で、ニューヨークの風景にぴったりです。

大人の雰囲気をオシャレに押し付けなく表現しているのがこのCMの良さだと思います。

ではご覧下さい。

 

 

スペシャルムービー「想うた・同期を想う」篇

こちらはタバコの商品CMに規制が掛かった現在のJTの企業CMです。

内容は同期の新人サラリーマン二人が、一つのプロジェクトを通してお互いを認め合うストーリーです。

もちろん実際の新人サラリーマンの人達はこんなに爽やかに仕事する余裕も無いと思いますが、僕はこのCMを観て大学の頃思い描いていた大人に今自分はなれているだろうかと思いました。

あの頃の純粋さや熱量を仕事に遊びに注げているだろうかと思った。

このCMはそんなあの頃を思い起こさせてくれる良い作品です。

是非ご覧下さい。

 

 

スペシャルムービー「想うた・姉妹を想う」篇

最後に紹介するのも先程と同じJTの企業CMです。今現在テレビで流れているのでご覧になられた方も多いかと思います。

こちらは小さい頃仲が良かった姉妹が、同じ職業に進みそこでそれぞれ挫折を味わいお互いを認めて成長していく様子を表現しています。僕はこの中で描かれているのが男兄弟ではなく、姉妹であることがとても複雑な心情をうまく描いていて素晴らしいと思いました。姉妹がいる方はこのCMを見たらこの中に登場する二人の気持ちが良くわかるのではないかと思います。

バックで流れている音楽の歌詞も素晴らしく、観ていて涙が出てくる一本の映画を観たような感動があります。

お薦めですので是非ご覧下さい。

 

 

以上です。

 

誰かを責めたり非難摺ることなく気持ちを優しく、今自分が出来る事をしっかりしていこうと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

5月

  • 2020.05.01 Friday
  • 12:59


早いものでもう5月になった。


5月はGWや僕の誕生日も有り本来は毎年楽しみな月なのだが、こんなに気分が落ち込んでしまう5月は『阪神・淡路大震災』と『東日本大震災』以来だ。


当初新型コロナウィルスは僕もかなり甘い考えだった。


だが今はそれが大きな間違いだと認識しているし、現状下を向かずにしっかり自分の出来る事をしっかりやろうと思う。


不安はもちろんある。


だが、一言不平不満を出したら自分はその負の感情に飲み込まれて、何も前に進めなくなるだろう。


政府や政治家にはもちろん沢山言いたい事はある。


だが、今はそんな事を言っても何も始まらないし、政治家も官僚も必死なんだと信じたい。


今は様々な所で非難や批判を目にし、人の気持ちに寛容さが無くなっているが、せめて自分の目の前にある物や人には常に冷静に、そして優しくあろうと思う。


人間社会がこんな状態だと信じられないくらい外は快晴だ。